「ジャンプバグ」は、電子ビデオゲームの夢を見るか?!
1981年12月に「Jump Bug(ジャンプ バグ)」は、アルファ電子とコアランドの開発で、セガから販売されたゲームです。
正確なタイトルは、「Jump Bug ワーゲンの不思議な冒険への旅」です。
本作は、「King of 駄菓子屋さんゲーム」と言うほど、どこの駄菓子屋さんにも置いてあっただけでなく、ゲームセンターおよび、デパートの屋上、遊園地やボーリング場のゲームコーナー、商店街のどこか等、当時はどこかしこにあったゲームで、誰でも遊んだことのある超名作ゲームです!!
ここでいう”バグ”とは、フォルクスワーゲンの愛称から来ています。
この”バグ”が跳ね回るゲームなので、「ジャンプ バグ」なのです。
ちなみに、どれくらいの認知度かと言えば、30代後半以上のおっさんに、とりあえずタイトルがわからなくても、「赤いワーゲンがジャンプするゲーム知ってますか?」と言えば、ほとんど通じるほどの認知度を得ていたゲームですwww
(画面や動画を見せたら、「あーあーあー、やったやった」と必ず言いますw)
今となっては、基板自体を見かけることも無くなり、またWiiヴァーチャルコンソールやPSやPSPでも復刻されていない、というゲームです。(版権の関係上、移植が難しいそうです・・・)
当時でも、ほとんど移植作品がありませんでしたが、2つ作品があります。
PC-9801版(完全移植!) と バンダイの家庭用ゲーム機”アルカディア”で「ホッピーバグ」(スクロールしません・・・)の名前で出ています。
オイラの倉庫から発掘(持ってることを忘れてました)
PC-9801版は買いそこねました…
そのため、30代以下のゲーマーの方は、ほとんど知らないと思います。。。
このまま埋もれさせるには忍びなさすぎる超名作ゲームです。
で。基板も修理からもどってきた(修理業者さんお世話になりました!)ことですので、次世代につなげるためにも紹介しようかとwww
全8シーン(ステージ)あり、「宇宙人」「ガイコツ」「ジョーカー」等々の妨害を振り切り、ひたすら$袋を集め、雲に乗り、ピラミッドや火山を越え、海に飛び込み、そして宇宙へ!と、ひたすら右に進み、最後は滑走路に着陸するという冒険大活劇なゲーム?です。
なお、ループします。エンディングなぞありませんw
インストにも説明がありますが、
街→平原→火山→ピラミッド→火山→海→宇宙→着地!
という説明がデモ画面に出てきます
そして、ストーリーもありません。
なんでワーゲンがジャンプするのか、そしてなぜワーゲンが弾を撃つのかw、そしてお金を集めるのか、そしてなぜ敵が襲いかかってくるのか、一切説明がありません。
海を渡り、空をはね、弾を撃つワーゲンの図
というか、ストーリーなんて、あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。
というのをまっすぐ突き進んでるゲームですwww
■シーン1 街
街からスタートします
ビルの屋上に何故かお金があるので取りましょうw
そして、なぜかビルや雲には「宇宙人」がいるほかに、
「ガイコツ」と「ジョーカー」もひょいひょい襲ってきます
■シーン2 平原
ビルが無くなり、地面にはいっぱいの宇宙人
そして雲には、なぜか点数が書かれるようになります
(雲に乗ると点数が入ります)
この雲に乗れば、書かれている点数が入ります
「?」の雲に乗ると一番高得点です
レバーを下にいれておけば、
連続して点数が入るので稼ぐことができます!
■シーン3 火山
ほとんどシーン2の平原と同じです
火山とはいっても、邪魔ではなく、普通に遊んでれば何も怖くないというw
ちなみに、このステージでは、色数の関係上かワーゲンが「黄色」になります
■シーン4 ピラミッド
本作一番の盛り上がりところで、面白いところです!
今までは強制右スクロールですが、ここでは任意スクロールに変わります。
天井を目指して上へ上へ!!
なお、$袋を取ると何故かガイコツになりますので注意
ちなみに、自力で天井まで行かなくても、
ピラミッド最下段に噴水があり、
その噴水にうまくのっても一発クリアです
■シーン5 火山
ステージ3の火山と変わりませんw
■シーン6 海
ここもちょっと面白いステージです。
なんで海に入れるかなんてヤボなことを言ってはいけませんw
海の中では動作が遅いので操作に注意!
大クラゲとコンドルがちょっと厄介
そして宇宙(そら)へ!!wwwwww
なぜ?、、、とか言ってはイケマセン
ちなみに、打ち上げ台には強制的に乗せられるのですが、近くになったら水面スレスレを移動していると何故かすり抜けられます。
その場合は、海ステージをもう1回やることになりますw
■シーン7 宇宙(そら)
最終ステージらしく、今までより攻撃が激しいです。がそんなに難しく無いです。ゴールはすぐそこ!
■シーン8 着陸(ゴール)
いやあ、壮大なストーリーですねw
ここは何も考えずに、素直に遊んでおくところですwww
というわけで、ワーゲンの不思議な冒険への旅を動画で御覧ください!
本作は、本当に面白いゲームで、深いことは考えず純粋にゲームとして楽しめたとてもすばらしい名作です!
昔はどこにでもあったものですが、、、今となっては骨董品です。
ゲームセンターにおこうにも、すでに基板自体も出回り数が少ないです。。。
(もし、未プレイの方が幸運にも見かけたら、簡単で楽しいですので、絶対に遊んでほしい作品です!)
よって資料も少ないので、せめてハーネス表とディップスイッチ(DIP)表を載せておこうかと思います。
■基板
でもなぜか、この基板ですが、「クレイジーコング」でお世話になった、”ファルコン”のシールがwww
基板設計ってファルコン?というか、そもそもコピー版の基板なのかもです。
(ファルコンだけにw)
以前、別の所有者の方の基板を見たことあるのですが、その時も同じ形状で同じシールが。。。
まあ、基板の形状がオイラの写真と同じであれば、ハーネスも同じだと思うので、参考にしてください。
2012年2月27日アップデート>>
やっぱり、オイラ所有のは(C)基板ですねー。
というのも、純正基板ぽいのを見ることができました。
基板の端子側の近くに、シルク印刷で”HOEI-001”と書いてありました。
HOEI=豊栄産業株式会社=コアランド=バンプレスト
の”HOEI”みたいです。
■ハーネス表
■ディップスイッチ表(DIP)
2012年10月17日アップデート>>
36pinのハーネス表
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ちなみに、本ページのタイトルの元ネタは、1982年のリドリー・スコット監督の「ブレード・ランナー」の原作で、”アンドロイドは電気羊の夢を見るか?”(1968年のSF小説)からです。
上記SF作品は、高度に進化した人造人間が脱走し、それを破壊していく主人公がいますが、その最中に、「人間」と「精巧な人造人間」の違いは何か?そもそも人間とは?というテーマがあります。
「ジャンプ バグ」は、原色系の色合い、理由はいらない感性で作られた破天荒で非現実的なゲーム進行、”いかにも絵に書いたようなピコピコなイメージ”のゲームな感じが、まさに”ビデオゲーム”そのものを体現していると思います。
今は、PlayStation3やXBOX360で最新技術が投入されゲームといえども、本物、実写さながらのリアルな表現が可能になったゲームですが、オイラにとって”ビデオゲーム”とはなんなのか?を考えさせてくれる作品ということで、SFのタイトルを拝借しました。
(もちろん今の最新ゲームのほうが洗練されてて面白いですがー)
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しかし、この”アンドロイドは電気羊の夢を見るか?”のタイトルを見ると、光栄(現・コーエーテクモ)のエロゲー「オランダ妻はデンキウナギの夢を見るか?」 を毎回思い出しますwww
当時、モロに幼少児なのでやったこと無いですが、どっかで見かけたら買いたいなあ。
(そういうオチですかwww)
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こんにちは
ジャンプバグのSP(+)配線を探してたどり着きました。
様々なpinoutsのページで確認できる44pinタイプの配線は
VがSPとされているようですがどうも違うようです
こちらで紹介されているハーネス表は36pin
画像を拝見させていただいたところ基板は44pinタイプのものと見受けられます
変換ハーネスのVにも配線されていないように見えますが
もしSPの配線をご存知のようでしたら教えていただけないでしょうか
投稿: tumaguro | 2011年10月 5日 (水) 18時26分
お騒がせいたしました。
Vの半田面の18が正しいようでした。
余所のコピーで出来上がっているPCB pinoutsページばかりなので
こういうとき困ります。
広く出回ったはずのゲームなのにオリジナルもよくわからないとは
コピー基板が多かったのでしょうかね?
投稿: tumaguro | 2011年10月 5日 (水) 19時13分
>>tumaguro さん
コメントありがとうございます!
残業からやっとあがれました、、、レスが遅れてすいません。
ご指摘いただいて点について確認しました。
…確かに44Pinでした。
(掲載しているのが33Pinになってしまっていました)
致命的なミスで申し訳ありません。。。
よって、手持ちのハーネス実物から配線を追って、配線表をつくりましたので、記事中のハーネス表を載せかえました。
SP+は、ハンダ面の「B」でした。
SP-は、ハンダ面の「E」でした。
理解の一助になればと思い、ハーネス実物写真も掲載しました。
基板形状が同じであれば、たぶんイケるのでは、、、と。
勉強不足なんですが、、、実際オイラが持っているのも、コピーなのかオリジナルなのかさっぱりです。
でも当時アレだけ存在したこのゲームですが、多いだけにやっぱりそれなりにコピーは多かったと思います。
投稿: ニャームコ | 2011年10月 6日 (木) 01時08分
重複送信していましたら申し訳ありません
投稿: tumaguro | 2011年10月 9日 (日) 01時00分
すいません 取り下げられた36pinの配線図有ると助かるのですがお教え願えないでしょうか。
投稿: ファルコン | 2012年10月17日 (水) 03時09分
>>ファルコン さん
お問い合せありがとうございます!
只今36pinのほうの配線図をアップいたしました。
本文の末尾の方にございますので、ご参照くださいませ。
お役に立てれば嬉しい限りです。
投稿: ニャームコ | 2012年10月17日 (水) 23時46分
対応ありがとうございます。
昨日途中まで自力で調べて絵出ししたのですが、どうも壊れているようです。
一応全配線して駄目なようなら修理検討します。
本当に助かります。ありがとうございます。
投稿: ファルコン | 2012年10月18日 (木) 17時40分