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2011年8月22日 (月)

格闘ゲームのパイオニアー♪ ~コナミ「イー・アル・カンフー」

昔から”格闘”というテーマは、ゲームとは切っても切れず、数多のゲームが販売されました。

そのなかでも、
1985年1月にコナミより発売された「イー・アル・カンフー」
のアーケードは珠玉のデキです。

 

異種格闘というジャンルを確立し、現在の対戦格闘ゲームの源流となったゲームです。

 
 

それ故にイーアルカンフーは、格闘ゲームのパイオニアと言われていたりします。
(プレイヤー対プレイヤーの対戦はできませんが…)

 
_y1
 
 
また当時は、ファミコンやMSXにもアレンジ移植され、アーケードのみならず、ファミコンでも数多くの人に愛されたゲームです。(ぽぺーぽぺー)

 

なお、アーケードをベースとしたオリジナルの移植は、現在までにPlayStation1と2 や Nintendo DS、Wii ヴァーチャルコンソール、等々に移植されています。
やったことが無い人はぜひ遊んでみて、1回はクリアして欲しいゲームです。

 

_y3                                            イーアルカンフーの基板

_dip                                           ディップスイッチ表(DIP)

 

 

ちなみに、イーアルカンフーのBGMは、後の名作グラディウスの作曲も手がけることになる、東野美紀 女史です。

本作イーアルカンフーでは、中華っぽい雰囲気がリズムよく格闘を演出している名曲です!

 

 

今回は、格闘ゲームの源流となった「イーアルカンフー」を、以下ポイントに絞ってご紹介します。

 
 

1-格闘ゲームの歴史
2-操作系 と 多彩な技
3-11人の異種格闘技対戦相手

 

 

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■1-格闘ゲームの歴史

実際は、「イーアルカンフー」よりも先に”格闘ゲーム”は結構存在していました

 

”格闘”といえば、「1対1」なので、1対1の戦いの歴史から見ていこうと思ったのですが、ここまでいれて考えると、、、実は世界初のビデオゲームである1958年10月に誕生した「Tennis for Two」にまでに至ってしまいますw
(「プレイヤー対プレイヤー」の対戦テニスゲーム / 以下動画)

 

 
 

なので、1対1の形式をとりつつ「格闘」に絞り、また「イーアルカンフー」に至るまでの歴史を紹介します。

   1980.07 Boxing (Activision :ATARI2600)
   1983.12 ザ・ビッグプロレスリング (テクノスジャパン)
   1984.02 パンチアウト!! (任天堂)
   1984.04 リングファイター (カネコ開発/タイトー販売)
   1984.06 アッポー (サンリツ開発/セガ販売)
   1984.06 出世大相撲 (テクノスジャパン開発/SNK販売)
   1984.06 空手道 (テクノスジャパン開発/データイーストデータイースト販売)
   1984.09 グレートソードマン (タイトー)
   1984.10 スーパーパンチアウト!!(任天堂)
   1984.12 チャンピオンボクシング(セガ)
        ↓
   
1985.01 イー・アル・カンフー (コナミ)
        ↓
   1985.06 キングオブボクサー (ウッドプレイス)
   1985.06 北派少林 飛龍の拳 (日本ゲーム開発/タイトー販売)
   1985.09 エキサイティング アワー (テクノス開発/タイトー販売)
   1985.10 メタルクラッシュデータイースト)※2P対戦
   1985.11 ギャラクティックウォリアーズ (コナミ)
   1985.11 キン肉マン マッスルタッグマッチ (バンダイ :ファミコン)

   ※漏れがあると思いますが…
   (確実に1つ名前が思い出せないボクシングゲームがあります…)

 

 

オイラが知っている範囲では、初の”格闘ゲーム”は、アメリカの家庭用ゲーム機ATARI2600で販売された「Boxing」です。
 _y01
※これ以前にもATARIで"Boxer"というボクシングゲームがアーケードにあったようですが詳細不明


 

その後、やや時をおいた1983年12月に、以前にもご紹介した「ザ・ビッグプロレスリング」が発売され、プロレスをテーマとした格闘ゲームが出てきました。

_y02

さらに、1984年2月に任天堂より、3D視点によるボクシングをテーマにした「パンチアウト!!」が発売されました。 _y03

                    後にファミコンにも移植されますが、だいぶ雰囲気が変わります

 

 

その後もボクシングやプロレス、相撲、空手、フェンシング?など
”1対1形式で同じ格闘技ルール”で戦うというものが続きました。

 
 

そんな中で、「イーアルカンフー」は斬新でした。

 _y000

「カンフー」という括りですが、
敵はプレイヤーとは異なる格闘技(攻撃方法)
です。

 
棒術やヌンチャク、手裏剣、剣、分銅鎖、などの個性的な拳法(攻撃方法)で、
11人の敵と戦うという、”異種格闘技”ゲームの登場はゲーム少年達を夢中にさせましたw
(キャラクターについては後ほどご紹介します)

 
 

この”異種格闘技”というテーマを採用した本作は、
後の”対戦格闘ゲーム”の発端となる
「ストリートファイター(1)」、そして「ストリートファイター2」へと繋がります。 

_st1_p1040639

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そういう意味で、「イーアルカンフー」はまさに”格闘ゲームのパイオニア”と言われる所以となります。


 
 
 
 

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■2-操作系 と 多彩な技

80年代までのアーケードでは、
シンプルな操作系=理解しやすい=誰にでも遊べる=売れる
という図式がありました。

 

つまり、レバー1本 と ボタン1個/2個というのが、
アーケード上の「常識」(制限)だったようで、
この中で「格闘」を演出するというのは、開発側も悩ましいところだったのではないでしょうか。

※「空手道」では、レバー2本で多彩な技を出せたのですが、いかんせん”操作方法”と ”技” の組み合わせが分かりづらく、傑作ながらも、わかりづらいために敬遠する人も多かったです。
この基板もってないので、買ったらご紹介します。

 

 

さて、そんななか、本作「イー・アル・カンフー」は、
「パンチ」と「キック」そして、レバーで「ジャンプ」という、
1レバー + 2ボタン形式をとりつつ16種類という多彩な技
を出せるという、ものすごいものでした。
 
_y
 
  

技表を見ると、複雑そうに見えますが、、、今の対戦格闘ゲームの必殺技や連続技コマンドよりは理解しやすいかとw

 

”レバーの向き”と「パンチ」、「キック」というのは、直感的に理解しやすく、また技の出方や当たり判定も不自然ではなかったので、プレイヤーにすんなりと受け入れられました。
 _p0

                                            「パンチ」系統8種類
                        下段の左から2番目の「開脚突き」は人気の技ですw

 

_k0                                            「キック」系統8種類

 

で。当時ゲームセンターでは知る由もなかったのですが、基板を入手してから気がついたことが。。。(オイラ以外では、昔から有名な話だったみたいですが)

 

本来、このゲームはレバーでジャンプ、ボタンは”パンチ”と”キック”の2ボタンなのですが、、、

なんと幻の”3ボタン目”として、「ジャンプ」ボタンがあったのです!

 

ゲームセンターでは、実際に2つしかボタンがなく、ゲームの説明にも「ジャンプボタン」に関しては、一言も触れてません。
また、バグとかそういうのではなく、しっかり機能します
(ちょっと動作が怪しい時もありますが)

_yj                 やっつけ感がありますが、こんな感じの軌道になります

 

普通にレバーを、上方向へ入れると一番高い軌道ですが、
レバー(横もしくは、斜め下) と 「ジャンプ」ボタンを組み合わせると、
中ジャンプ、小ジャンプが出せます。

 

通常のレバーのジャンプより、距離が短く、軌道が低い!
実際に使ってみると、フトコロに入るにはかなり使いやすかったりします。

 

 

しかし、機能としてプログラムされながらも、実際には使われることのなかった「ジャンプ」ボタンですが、結構使い勝手が良いだけに、もったいないですね。。。

 

恐らく、本節の冒頭でご案内したように、「レバー+ボタン2つ」という操作系にどうしてもしたかったのかもしれません。

開発者としては3ボタン使いたいでも、営業的には2ボタンにして欲しいという攻防の結果、開発側が負けたんだと思います。。。
そして、開発側はこっそりとプログラムには残したという!

(オイラの妄想ですがw)

 

 

ちょっともったいないので、、、
今ゲーセンに置いてあるお店はぜひ、3ボタン目を配線して欲しいものです。
(MAMEはナシの方向で…)

 

 

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■3- 11人の異種格闘技対戦相手

イーアルカンフーには、11人の敵がおり、それぞれ個性的な拳法を使う異種格闘技戦です。毎ステージ盛り上がります!

 

ルールとしては、先に8発の攻撃を与えたほうが勝利となります。
現在の対戦格闘ゲームとは異なり、ダメージは常に”1”です。

(プレイヤー対プレイヤーの対戦ができないのが残念です…)

 

_y2                                                      前半5人

 

_y22                                                       後半6人

 

 

ステージ1 「ブチュー」

いきなりよくわからないですが、とりあえず空を飛びますw
そして、名前が「ブチュー」ですが、、、
これは当時の悪役プロレスラーのブッチャーからきているのですかね。

 

_y5 

 

ちなみに、金的に決めると、目が大きくなって、なぜか「ニーハオ」と言いますw _y6

 

 

ステージ2 「スター」

手裏剣使いの中華女性格闘家です。ある意味、春麗のはしりなのかっ!?

 _y7

 

ちなみに、投げてくる手裏剣は、完全パターンです。
覚えてしまえば、避けるのが異様に簡単です。(撃ち落としてもいいです)
まあ、覚えなくても普通に勝てますが。

_y20

 

 

ステージ3 「ヌンチャ」

ヌンチャク使いです。射程がちょっと長いので、間合いに注意。

 

_y25

なお、スタート直後に、ヌンチャクを振り回して威嚇してきますが、おもむろに前進していけば、開始直後に1発攻撃を当てれますwww

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また、中段攻撃をすると、飛び上がって避けたりします。

_y23

 

 

 

ステージ4 「ポール」

棒術使いです。ヌンチャと似ていますが、歩行速度が早く連続攻撃をしてくることがあります。

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ステージ5 「フィードル」

分身の術なのか、左右から、同じ敵がワラワラと襲ってきます。
しかし、それぞれは一撃で倒せるので、とてもラクチン。

そのため、ボーナスステージと勘違いされることもしばしばありましたw

_y11

しかし、FEEDLE(フィードル)が、何を意味するのか今でも分かりません。。。
”FEED”だと、いわゆる”エサ”なのですが、そういう扱い?w

 

 

 

ステージ6 「チェイン」

分銅鎖(ふんどうさ)使いです。
つまり、鎖の先におもりをつけたものを投げてくる敵です。
内側に飛び込んでしまえば、そんなに厄介ではないです。

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ステージ7 「クラブ」

棍棒と盾使いです。
下段以外の攻撃は、ほぼ盾で受け止められ、棍棒で返されます。

第一の壁です。大抵の人はここでゲームオーバーです。

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とにかく、間合いを詰めるか、一気にフトコロにジャンプで飛び込んで、下段攻撃で対応しましょう。

 

 

ステージ8 「ファン」

中華娘第2弾w
カンフー映画に出てきそうな「扇子」攻撃をしてきます。
軌道がややこしいのですが、ジャンプでフトコロに飛び込めば簡単です。
扇子を出してきたら、一回離脱してまた入り込みましょう。

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ステージ9 「ソード」

大剣(中国刀)使いです。

「それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった」

・・ごめん。言ってみたかっただけです。そこまで大きくありませんw

 

_y17 そんなに強いわけではありません。ジャンプでフトコロに飛び込みましょう。
 

すごい痛そうですが、食らっても1ダメージですw _y18

 

 

ステージ10 「トンファン」

第2の壁です。というか、ほとんどの人は、あっさりとゲームオーバーです。

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とにかく、リーチが長く、そして動きも速いという難敵です。連続で攻撃を喰らうことも多々あります。

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ステージ11 「ブルース」

宿敵「ブルース」です。拳法スタイルは主人公と同じですが、速いのなんの。

ブルースに勝てるようになるのは、結構時間とお金を使いました。。。

 

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倒すと、あっさり2週目にいきますwwww
↓で。スーパープレイヤーすぎて普通の人には参考にならない動画ですw

 

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”バライティに富んだ敵との1対1の戦い”
”16種類という多彩な技”は、
当時のゲームセンターでも、もちろん大ヒットしました。

 

カンフー映画を見た後の小学生ばりに、ゲーセンでカンフーごっこをしたものです…(もちろん怒られましたがw)

まさに、現在の対戦格闘ゲームのパイオニアと言われる所以です。

 

とまあ、イーアルカンフーですが、今ふと思えばコナミから
対戦格闘としては、イーアルカンフーは出てません


結構良いモチーフだと思うんだけどなあ。
 

実は、コナミ対戦格闘ゲームといえば「マーシャルチャンピオン」とか「ドラグーンマイト」「バトルトライトス」とかあり、「マーシャルチャンピオン」は、イーアルカンフーの続編として作られ、全く似ていない、、ゲフンゲフン
ああ、そういえばドラグーンマイトに、トンファー使いがいましたねw

 

 

続編とか発展しなかった「イーアルカンフー」なんですが、MSXではひっそりと続編「イーアルカンフー2  イーガー皇帝の逆襲」が出てました。
(Wiiのバーチャルコンソールでも出てます)

 

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アーケードでも出て欲しかったなあ。。。

 

 

 

PlayStationやNintendo DSなどで、オリジナルの移植が出ているとはいえ、続編もMSXでしかでなかったので、若い人たちでは、ゲーム画面は見たこと無いーという人が多いかもです。

どっちかというと、ニコニコ動画の「イー・アル・カンフーで、ラップ」のほうが有名かもですねー。

 

 


 

 

どうでもいいですが、「イーアルカンフー2 イーガー皇帝の逆襲」のタイトルである「イーガー皇帝」の命名の由来ですが、、、

 

コナミ近くにある食堂(王将?)で、餃子を注文すると店員が、
「イーガー コーテル!
(イーガー=1個 / コーテル=餃子)
と叫ぶところから来たとかwww

 

ちなみに、仕事で中国に言った際に、餃子屋の中国人店員に実際に言ってみましたが、「イーガー」は通じたものの、「コーテル」はまったく通じませんでしたwww 

餃子って「チャオズ」じゃないんかい、ってこれがオチですか。

 

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コメント

新日本企画(SNK)1985年のメインイベントではないでしょうか?

>>コメントありがとうございます!

って、!!、それだ!!
SNK「メインイベント」、へっぽこな感じのするボクシングゲーム!w
 
当時、ロクに遊んだ記憶ないのですが、なんかこう顔がすげえ怖かった記憶ですがw
あと、なんかラウンド開始の曲が微妙な感じだった気がw
 
数年ぶりにスッキリしましたですーありがとうございます!

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